「新宿区のマンションは高く売れるって聞いたけど、具体的にいくらくらい?」
「売買価格、買取価格は年々上がってるって聞くけど、急落は怖い…」
新宿区は、2020年の「住みたい自治体ランキング」で6位を獲得した、人気の高いエリア。
また、中古マンションの売買取引価格も上昇傾向にあり、マンションを寝かしておきたいと考える方も多いでしょう。
では、どのような条件のマンションが、実にいくらで売れているのか。具体的な「売買取引価格の伸び率」や「価格急落のリスク」は把握しているでしょうか。
「すむたすマガジン」では、1万件を超える「新宿区でのマンション売買データ」を基に、新宿区におけるマンション買取の傾向を導き出しました。
間取りごとの売却価格や、時系列での平均売却価格の推移を、グラフや表でお伝えします。
売却活動で知っておくべき、「地域の特徴」も解説。
新宿区のマンションを「高く」「早く」売るためのすべてをお伝えします。
【新宿区】マンション買取価格の相場と推移
まずは、2005年から2020年までの、「新宿区で売買された中古マンションの売買取引価格」の推移をみていきましょう。
次の表は、新宿区で売買された中古マンションの売買取引価格を、「間取り」と「売買取引年数」ごとに整理したものです。
【新宿区の中古マンションの取引価格(間取り別、2005年〜2020年)】
※国土交通省「不動産取引価格情報」のデータを元にすむたすが作成
年 | 1R/1K | 1DK/1LDK | 2K/2DK/2LDK | 3K/3DK/3LDK | 4LDK~ | 全間取り |
---|---|---|---|---|---|---|
2020 | ¥23,389,865 | ¥39,086,207 | ¥68,890,909 | ¥78,240,000 | ¥90,000,000 | ¥40,340,000 |
2019 | ¥22,585,520 | ¥37,289,655 | ¥58,831,818 | ¥75,706,667 | ¥116,500,000 | ¥37,105,910 |
2018 | ¥22,153,102 | ¥38,453,374 | ¥53,812,950 | ¥69,027,059 | ¥130,000,000 | ¥38,685,731 |
2017 | ¥20,274,764 | ¥33,322,876 | ¥53,023,602 | ¥67,101,124 | ¥87,500,000 | ¥34,593,010 |
2016 | ¥20,144,235 | ¥33,145,270 | ¥49,549,020 | ¥74,985,507 | ¥71,333,333 | ¥32,973,796 |
2015 | ¥18,423,821 | ¥33,354,015 | ¥49,972,535 | ¥69,333,333 | ¥55,333,333 | ¥32,904,828 |
2014 | ¥17,018,768 | ¥30,547,321 | ¥43,751,656 | ¥59,113,924 | ¥79,250,000 | ¥29,714,090 |
2013 | ¥16,730,645 | ¥26,223,239 | ¥39,456,115 | ¥51,850,000 | ¥80,000,000 | ¥26,484,319 |
2012 | ¥15,105,178 | ¥25,168,269 | ¥42,985,278 | ¥47,174,603 | ¥50,250,000 | ¥26,397,274 |
2011 | ¥14,320,492 | ¥25,988,696 | ¥38,546,154 | ¥53,878,378 | ¥76,500,000 | ¥25,666,051 |
2010 | ¥17,681,654 | ¥27,819,403 | ¥36,837,615 | ¥72,463,768 | ¥40,000,000 | ¥28,327,042 |
2009 | ¥14,583,182 | ¥27,407,619 | ¥39,895,283 | ¥55,031,746 | ¥78,000,000 | ¥27,581,853 |
2008 | ¥16,839,220 | ¥26,758,182 | ¥48,219,608 | ¥59,724,638 | ¥92,000,000 | ¥36,845,498 |
2007 | ¥15,321,030 | ¥28,860,759 | ¥41,491,071 | ¥55,316,667 | ¥84,475,000 | ¥32,924,668 |
2006 | ¥16,339,207 | ¥24,439,189 | ¥35,667,257 | ¥51,908,571 | ¥78,500,000 | ¥31,622,476 |
2005 | ¥18,513,514 | ¥24,597,368 | ¥34,592,683 | ¥49,086,957 | ¥55,000,000 | ¥25,625,726 |
全期間 | ¥18,331,944 | ¥30,731,260 | ¥46,092,532 | ¥61,969,516 | ¥79,407,692 | ¥31,910,589 |
全間取り・全期間の平均価格は「31,910,588円」。2020年は、4,000万円を突破しました。
では次に、ほかの地区と新宿区の「売買取引価格の推移」を比較してみましょう。
【中古マンションの取引価格上昇率(エリア別、2005年〜2020年)】
※国土交通省「不動産取引価格情報」のデータを元にすむたすが作成
エリア | 価格上昇率 |
---|---|
新宿区 | 157% |
世田谷区 | 126% |
江戸川区 | 141% |
足立区 | 155% |
全期間・ピーク時ともに、新宿区のマンションは、4つの区の中で2番目に高額で取引されています。
また、2005年から2020年の間の「売買取引価格の伸び率」は、新宿区が1番です。
足立区も「買取価格の伸び率」は同程度であるものの、そもそも足立区と新宿区の「取引価格の差」に大きな開きがあります。
表からわかる通り、2009年に取引価格が急落して以降は、新宿区のマンション取引価格は緩やかに伸び続けています。
とはいえ、2009年のような急落はいつ起こるかわかりません。中古マンションの査定項目には、「築年数」も含まれています。
データからは「新宿区のマンションは、寝かせておくのもアリ」と読み取れますが、リスクが伴うことは忘れないでください。
【新宿区】マンション買取市場の傾向
次に、新宿区で売買された中古マンションの取引価格を、「間取りごと」に見てみましょう。
【新宿区の中古マンションの取引価格(間取り別、2005年〜2020年)】
※国土交通省「不動産取引価格情報」のデータを元にすむたすが作成
部屋数が多くなれば、比例して取引価格も高くなるのは当然です。
では、「1部屋あたりの取引価格」をほかの地区と比較してみると、どうなるのでしょうか。
次の表は、「取引価格/LDKを除いた部屋数」の計算式で、1部屋あたりの価格を求めたものです。
()の数字は、「1DK/1LDK」に対して、1部屋あたりの価格にどの程度の差があるかを表します。見比べることにより、「部屋数の多い物件へのニーズが高いのか、少ない物件へのニーズが高いのか」がわかるでしょう。
【新宿区の中古マンションの1部屋あたり価格(間取り別、2005年〜2020年)】
※国土交通省「不動産取引価格情報」のデータを元にすむたすが作成
間取り | 1部屋あたり価格 |
---|---|
1DK/1LDK | 30,731,260 |
2K/2DK/2LDK | 23,046,266(75%) |
3K/3DL/3LDK | 20,656,505(67%) |
4LDK~ | 19,851,923(65%) |
【世田谷区の中古マンションの1部屋あたり価格(間取り別、2005年〜2020年)】
※国土交通省「不動産取引価格情報」のデータを元にすむたすが作成
間取り | 1部屋あたり価格 |
---|---|
1DK/1LDK | 29,613,691 |
2K/2DK/2LDK | 21,654,923(73%) |
3K/3DL/3LDK | 18,259,435(62%) |
4LDK~ | 16,961,250(57%) |
【江戸川区の中古マンションの1部屋あたり価格(間取り別、2005年〜2020年)】
※国土交通省「不動産取引価格情報」のデータを元にすむたすが作成
間取り | 1部屋あたり価格 |
---|---|
1DK/1LDK | 18,323,237 |
2K/2DK/2LDK | 12,636,787(69%) |
3K/3DL/3LDK | 10,367,360(57%) |
4LDK~ | 9,790,253(53%) |
【足立区の中古マンションの1部屋あたり価格(間取り別、2005年〜2020年)】
※国土交通省「不動産取引価格情報」のデータを元にすむたすが作成
間取り | 1部屋あたり価格 |
---|---|
1DK/1LDK | 18,058,470 |
2K/2DK/2LDK | 9,627,267(53%) |
3K/3DL/3LDK | 7,731,958(43%) |
4LDK~ | 7,702,872(43%) |
表の()内の数字を地区ごとに見比べると、「部屋数の多い物件へのニーズ」が最も高いのは新宿区。最も低いのは足立区であることが読み取れます。
2015年から2018年にかけて、新宿区の「部屋数の多い物件へのニーズ」が急激に高まったこともわかるでしょう。
最後に、「間取りごとの取引価格の伸び率」を見てみましょう。
【新宿区の中古マンションの価格伸び率(間取り別、2005年〜2020年)】
※国土交通省「不動産取引価格情報」のデータを元にすむたすが作成
間取り | 価格伸び率(2005年〜2020年) |
---|---|
1R/1K | 126% |
1DK/1LDK | 159% |
2K/2DK/2LDK | 199% |
3K/3DL/3LDK | 159% |
4LDK~ | 163% |
新宿区のマンション取引価格は、「2K/2DK/2LDK」の間取りがダントツで伸びています。
また、「3K/3DL/3LDK」と「4LDK」も2005年からは伸びていますが、価格の上下が激しいです。
まとめると、新宿区のマンション売買のニーズには、次のような傾向があるとわかりました。
- 「2K/2DK/2LDK」のニーズが高く、安定して伸びている
- 「3K/3DL/3LDK」より多い部屋数は、ニーズや価格の変動が激しい
総合すると、新宿区のマンションは「2K/2DK/2LDK」を境に、ニーズや価格にばらつきが出やすくなるといえます。
新宿区の特徴、立地としての優位性
マンションの売却活動において、売りたい物件の「アピールポイント」を知っておくことは重要。
物件そのものの魅力だけでなく、「物件のあるエリアの魅力」も、大切なアピールポイントです。
「住みたい自治体ランキング」では、トップ10をキープし続ける新宿区。東京23区の中でも、根強い人気のあるエリアとして知られています。
交通の利便性の高さからも、新宿区に住みたいと考える人は多いでしょう。
とはいえ、「歌舞伎町があって怖い…」と感じる人がいるのも確かです。
次からは、新宿区の特徴・立地としての優位性を、「交通事情」「治安」「行政や区の取り組み」の観点から見ていきます。
立地としての優位性をアピールし、ネックとなる「治安」をカバーするために、何ができるかも見てみましょう。
新宿区の交通事情
新宿区では、総面積18.23km2で、東京23区の中では13番目。ちょうど中間程度の広さです。
鉄道路線が充実しているのも、新宿区の特徴。次の6路線が走り、新宿を基点にどこにでも行けるといわれているほどです。
【新宿区を走る路線】
- JR東日本
- 東京メトロ
- 都営地下鉄
- 京王電鉄
- 小田急電鉄
- 西武鉄道
※2020年現在
特に新宿駅は、1日の乗降客数が350万人を超えるビッグターミナル。世界で最も電車の乗り降りがある駅としてギネス認定までされています。
コミュニティバスや高速バスも充実しており、交通の不便を感じる瞬間はほとんどないでしょう。
新宿区の治安は?
新宿区には、「治安が良い」というイメージはあまりないかもしれません。
ただ、実際に治安が悪いというよりは「治安が悪いイメージがある」という方が正確。
一部繁華街の治安の悪さが、「新宿区全体の治安が悪い」というイメージに繋がってしまっています。
一部地域を除いて、「治安が悪い」と感じることはあまりないでしょう。
むしろ、交通の便が良い点や区全体が治安維持活動に力を入れている点から、「住みやすく、安心して暮らせる地域」といえます。
新宿区の行政、区の取り組み
新宿区の行政や区は、治安維持や子育て環境の向上など、さまざまな取り組みを行っています。
例えば「歌舞伎町ルネッサンス」は、「怖い町」というイメージのある歌舞伎町を、「誰でも安心して楽しめる町」にしていこうという取り組みです。
地元商店街や自治体、警察や消防などと協力し、治安維持を強化。パトロールを行い、犯罪インフラを除去しながら、環境美化も進めています。
ほかにも、認定こども園の開設や区全体の緑化活動など、「安心し、気持ちよく住める町づくり」に力を入れています。
新宿区のマンションを売る方法
新宿区は、東京23区の中でも人気のエリア。
せっかくの物件を安く手放してしまわないよう、売却活動で利用することになる「仲介業者」と「買取業者」の違いは、きちんと把握しておきましょう。
仲介業者を利用する
仲介業者は、マンションを買いたい人と売りたい人を繋ぐ、仲介役のような業者です。
基本的には、「住むためにマンションを買いたい個人」を対象に買主を探すため、買取価格は高くなる傾向にあります。
投資目的の買主と違い、「転売の差額や賃貸運用による利益」ではなく、「単純に欲しいかどうか」で購入が決まるからです。
一方、「マンションを気に入り、高いお金を払っても良い」と感じる人が現れるのを待つことになるため、売却までの期間は長くなりがちです。
買取業者を利用する
買取業者は、マンションを買取り、活用することで利益を得る業者。
転売や賃貸運用などで利益を得ることが目的であり、「マンションの買取価格=コスト」を抑えたいと考えているため、買取価格は低くなる傾向にあります。
ただし、自分が買取価格に納得すれば、すぐに売却が決まります。
買取業者にとって、マンションの買取りはビジネスであるため、「欲しいかどうか」という判断がありません。
利益が出せそうな価格で買えるなら、すぐに買い取ってくれるのです。
仲介業者や買取業者について、もっと詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考になります。
新宿区のマンション買取なら、早くて高いすむたす売却へ
新宿区は「住みたい自治体ランキング」でトップ10を維持する、人気のエリアです。
2020年も住みたい自治体6位に選ばれています。
「2K/2DK/2LDK」の間取りの買取価格の伸び率(199%)がすさまじく、ほかの間取りも緩やかに買取価格が伸びつつあります。
しかし、「3K/3DK/3LDK」以上の間取りは価格の変動も大きく、注意は必要。
「高くなるだろう」と油断していては、大きな損失を負うことになるかもしれません。
とはいえ、売却価格にこだわるなら、買主が見つかるまで時間がかかることもあるでしょう。
仲介業者を利用した「個人への売却」は、結局のところタイミングの問題。
「このマンションに住みたい!」と感じる人が見つかるかどうかには、運も絡みます。
マンション売却を成功させるために、まずは「査定」をしてみましょう。
「自分のマンションには、どの程度の価値があるのか?」を知るために、査定は不可欠です。
適正価格を知らなければ、相場より低い価格で売ってしまい、損をするかもしれません。
「忙しくて査定に行く時間がない」という方には、Webから24時間365日、最短1時間で査定ができる「すむたす売却」がおすすめです。
すむたす売却は、本記事の「【新宿区】マンション買取価格の相場と推移」「【新宿区】マンション買取市場の傾向」でお見せした「過去取引の膨大なデータ」を基に、マンションの適正価格を査定するサービス。
新宿区だけでも、1万件以上の取引データを保有しています。
もちろん、査定価格が気に入ったら、そのまま売却することも可能。30分程度の現状確認をするだけで、最短2日でマンションを現金化できます。
いずれにしても、「データに基づく適正価格」を知ることは大切です。
5つの項目を入力するだけで査定ができ、営業の電話がかかることもありません。
せっかくですし、1度査定してみてはいかがでしょうか?