将来的にマイホームを購入するか賃貸に住み続けるか、どちらの方が自分に向いているか悩む方は多いのではないでしょうか。
この記事ではマンションを購入するメリットと注意点を、賃貸マンションや戸建て購入と比較しながら解説していきます。
マンション購入と賃貸の比較
マンション購入 | 賃貸マンション | |
資産価値 | 購入時よりも高く売れる可能性あり | なし |
リフォーム・DIY | 自由にできる | できない |
設備 | 整っていることが多い | あまり整っていないことが多い |
引っ越し | トラブルが起きてもしにくい | 気軽にできる |
ランニングコスト | 管理費・修繕積立金がかかる | 家賃のみ(更新料がある場合も) |
まずは、マンションを購入する場合と賃貸マンションに住む場合の比較をしていきます。
購入と賃貸契約の両方に共通しているのは「立地がよい場合が多い」ことです。
それでは、マンションを「買うか借りるか」でどのような違いがあるのか、確認していきましょう。
マンション購入のメリット
マンション購入と賃貸を比較したときのメリットは以下の3つです。
- 資産としての価値が高い
- DIYやリノベーションが可能
- 設備のレベルが高いことが多い
マンションは一度購入すれば、資産としての役割を果たすことができます。特に立地が良かったり、管理状態が良好なマンションは、築年数が経過しても資産としての価値が維持されやすく、購入時よりも高く売れることもあります。
賃貸マンションではできない大胆なDIYも、マンションを購入すれば可能になります。もちろんDIYに限らず、キッチンやバスを入れ替えるといった大規模なリフォームも自由に行えます。賃貸マンションの場合、退去時に「入居時と同じ状態に戻さなければならない」という義務があるため、簡単なDIY以外は難しいと考えておきましょう。
分譲マンションは賃貸マンションと比べてると、元々の設備が整っていることが多いので、暮らしていく上での快適性は高くなります。壁や床の厚さや建材のクオリティも違いますし、設備の面でも浄水器やディスポーザーがついていたり、床暖房がついていたりと「あったらいいな」というものが整っている物件が多いです。 また、24時間監視システムに加えて管理人が常駐など、防犯の面でも安心できる物件が多いのもポイントです。
マンション購入のデメリット
一方で、マンションを購入するデメリットは以下の通りです。
- 維持管理の資金や手間がかかる
- 引っ越しが気軽にできない
マンションを購入するデメリットの一つ目は、維持管理の資金や手間が必要という点が挙げられます。例えば、室内の設備が経年劣化した場合の交換やリフォームの費用は所有者が払うことになります。また、外装や共用スペースを維持するために、管理費と修繕費を毎月支払う必要もあります。ローンや固定資産税の支払いも同時に発生するため、固定費は賃貸よりもかさみやすくなるでしょう。
2つ目のデメリットは、気軽に引っ越しができないことが上げられます。マンションに住んでいると、近隣住民とトラブルが発生したり、事前の期待と異なる部分が出てくることがあります。賃貸であれば初期費用さえ準備できれば、すぐにでも引っ越しできますが、マンションを購入している場合は、所有者自らが売却活動をする必要があります。売却には、3~6ヶ月程度の時間や、内覧・価格交渉などの面倒な手間も発生します。そのため、気に入らない箇所があっても、気軽に引っ越しはできないと考えておきましょう。
賃貸マンションのメリット
賃貸マンションのメリットには、以下の2点が挙げられます。
- 引っ越しが気軽にできる
- 管理の費用や手間がかからない
賃貸マンションは、分譲と比べると圧倒的に引っ越しを気軽にすることができます。荷物を整理する手間や、住み替え先の初期費用さえクリアできれば、どんなタイミングでも自由に引っ越しが可能です。自分の気分や価値観の変化に応じて、住む場所を気軽に変えられるのは大きなメリットでしょう。
また、基本的な月々の出費は家賃だけであり、管理費・修繕費・固定資産税は発生しません。エアコンや網戸などの設備が故障しても、基本はオーナー負担で修理や交換をしてもらえます。
賃貸マンションのデメリット
賃貸マンションのデメリットは、以下の3点です。
- 資産性がない
- DIYが難しい
- 設備が簡素であることが多い
当然ですが、賃貸マンションにはいくら住み続けても、自分の資産として保有することにはなりません。そのため、賃貸での生活期間が長くなると、「家賃を払い続けるなら、資産形成にもなる持ち家がいいのかも」という葛藤を抱える方は多いです。
また、賃貸マンションは分譲マンションと比較すると設備が簡素である場合が多いです。
退去時に原状回復させる義務がある以上、DIYやリノベーションで設備をグレードアップさせることも難しいので、生活環境を自分好みにアレンジしたい人にとっては、ストレスになり得るでしょう。
マンションの購入と戸建て購入の比較
マンション購入 | 戸建て購入 | |
購入価格 | 高い(都市部は特に高騰中) | 郊外であれば安い |
資産価値 | 資産としての価値は期待できる | 売れにくいことがある |
リフォーム・DIY | 室内は自由にできる | 外観や庭も含めて自由にできる |
トラブル | コミュニティなので起きやすい | 隣の家と離れているので起きにくい |
耐震・耐火性 | 優れている | マンションには劣る |
ランニングコスト | 管理費・修繕積立金がかかる | かからない |
ここからはマンション購入と戸建て購入を比較していきます。
戸建て購入のメリット
戸建てのメリットは、以下の4点です。
- 購入価格が比較的安い
- リフォームの自由度が高い
- 近隣トラブルが起こりにくい
- ランニングコストがかからない
戸建てはマンションと異なり、駅からすぐの好立地というわけにはいきませんが、郊外に建てるのであれば、土地代が安くなるため比較的低価格で自宅を建てられます。都会のマンションのような便利さは得にくいですが、広々とした空間を無理のない価格で手に入れることが可能です。
また、内装・外観・庭などあらゆる部分に、リフォームやDIYを施せることも魅力です。ライフスタイルの変化に合わせて作り替えていけば、何十年でも快適な暮らしをすることができるでしょう。
さらに、戸建てのユニークな良さとして挙げられるのが、近隣トラブルの起こりにくさです。マンションのような集合住宅は、やはり他人と近い距離で生活をしているため、騒音・異臭・生活のマナーなどでトラブルが発生しやすいです。その点、戸建ては独立した生活空間ですから、他人からの目をあまり気にせずに生活ができるでしょう。
最後は、管理費や修繕費など購入費用以外のランニングコストがかからないことも、嬉しいポイントでしょう。
戸建て購入のデメリット
戸建てのデメリットは以下の2点です。
- 売却しにくい
- 耐震・耐火・セキュリティ面で劣る
戸建て物件はマンションと比べると、売却するのが難しいという難点があります。戸建てに暮らす人は、一度購入したらかなり長い間住み続けるのが定番なので、中古物件の流動性がマンションと比較すると低いです。そのためいざ売却しようと思っても、なかなか買い手がつかなかったり、高値で売れないというリスクがあります。
売却時以外のデメリットとしては、耐震・耐火・セキュリティ面で戸建てに劣る点が挙げられます。これは物件ごとに異なりますが、戸建ては基本的に木造が多いので、鉄筋コンクリート造のマンションと比べると耐震・耐火性は劣ると言えます。また、マンション特有のオートロックや2重のエントランスに比べれば、戸建てのセキュリティ面は高いとは言えないでしょう。
マンションを購入するのが適している人
マンションにも戸建てにもそれぞれの良さがあるので、どちらが適しているかは住む人によって異なります。
マンション購入が適しているのは、利便性の高い場所で暮らしつつ、将来的には売却も視野に入れておきたい方です。
マンションは立地の良い場所に建てられていることが多く、暮らしていく上では非常に便利です。また、ある程度の需要が見込めるエリアであれば売却に困ることもないので、ライフステージの変化にも柔軟に対応できます。
一戸建ての購入が適している人
家族が多く、広くて自由度の高い家に住みたい場合には戸建ての購入がおすすめです。
特にお子さんがいらっしゃる場合は、広くてのびのびした生活環境で育ってほしいと考える方も多いでしょう。戸建てであれば、お子さんの成長や巣立ちに応じて、自由にアレンジも可能なので、子育てにはぴったりです。
マンションと比べると売却が難しいという欠点はあるもの、長期間の居住を前提としている場合であれば、それも気にならないでしょう。
賃貸マンションが向いている人
転勤や引っ越しの予定がある人・住む場所を固定したくない人は、不動産を購入せず、賃貸マンションで暮らすのがおすすめです。
賃貸マンションは家賃を支払い続けても自身の資産にはなりませんが、ローンを抱える必要が無く、フットワークの軽さを維持することが可能です。
不動産を持つことは、管理の手間や何らかの要因で資産価値が下がってしまうリスクを抱えることになりますが、賃貸はそういったリスクとは無縁の生活を送れます。
マンションの購入時はこれがポイント!
ここまでマンション・戸建て・賃貸という3つの選択肢について解説しましたが、ここではマンションを購入する際に意識すべきポイントを解説します。
- 相場価格を調べておく
- 資産性を重視する
相場価格を把握しておく
不動産の購入にあたっては誰しも「なるべく安く買いたい」ものですが、売り手側は「できるだけ高く売りたい」と考えるものです。
そのため、損をしないためには、「これくらいの物件なら、大体これくらいが妥当だな」という相場感を養っておくことです。
具体的な方法としては、SUUMOなどのポータルサイトで、似たようなスペックの物件が、どの程度で売り出されているか比較するのがおすすめです。
例えば「レインズマーケットインフォメーション」というサイトでは、実際に売買が行われた物件の成約価格が、エリアやスペックごとに記録されているため、自分が欲しい物件の相場価格を把握できるでしょう。
資産性を重視して購入する
将来的な売却を意識してマンションを購入するのなら、長期間に渡って価値を維持できるかどうかも重要です。
例えば、「住居の需要が安定しているエリアかどうか」「マンションの管理体制がしっかりと機能しているか」「築年数が古すぎないか」などの観点を吟味することが大切です。
高く売れる物件であれば、将来的に売却して老後資金に充てられるといったメリットの他にも、トラブルが起きたときの住み替えのための資金にもできます。
理想の住まい探しはプロに相談
マンション価格が高騰している今は買い時なのか、将来的に資産価値は保てるのかを判断するのは難しいものです。
不動産を購入する際に最も重要なポイントは 、信頼できる不動産会社を見つけることです。
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