【この記事で分かること】
- 売却後によくあるクレームの種類
- クレームを未然に防ぐためにしておくべきこと
- 万一、クレームが来た場合の対処法
マンション売却でよくあるクレーム3選
売却後のマンションにクレームをつけられる事例は少なくありません。買主と売買契約を結ぶ際は円満な関係だったのに、マンションを引き渡してからクレームに繋がってしまうのは何故なのでしょうか。
マンション売却後にありがちなクレームは次の3つです。
- 騒音問題
- 隣人関係が良くない
- 設備の不良
それぞれどのような内容のクレームなのかを詳しく解説していきます。
騒音問題
マンション売却後、騒音についてのクレームを受けることがあります。内覧をするときに近隣で騒音がしないか確認をしている買主もいます。しかし、内覧している時間帯は問題なかったものの、別の時間帯ではうるさいとクレームを言われることがあります。
隣の家の生活音や話し声が聞こえる、公園で遊ぶ子どもの声がするといった、一般的な集合住宅で耳にするレベルのものであれば、それほど気にする必要はないでしょう。
しかし、飲み屋が近くて毎晩騒ぎ声が聞こえるといったような度の過ぎた騒音レベルになるのであれば、事前に買主に告知しましょう。騒音について話さない方が高く売却できそうと思うかもしれませんが、後にトラブルになり思わぬ手間が発生する可能性があります。
隣人関係が良くない
隣人関係についてのクレームを受けることもあります。。中でも多いのが「文句ばかり言われる」「ゴミを放置していて臭い」といったような内容のものです。
隣人関係は相性によるものが多いものの、隣人がゴミを放置していたり共有スペースを不適切な方法で利用していたりする場合は、クレームに繋がる場合があるため、事前に告知しておいた方が安全でしょう。
設備の不良
設備についてのクレームも考えれます。マンション売却で設備についてのクレームが入りやすいのは、次のような場合です。
- 給排水管が詰まっている
- 床や壁に傷がついている
- エアコンが故障している
マンション売却後のクレームを未然に防ぐ方法
マンション売却は、不動産会社とのやり取りや内覧対応など、多くの手間と時間がかかります。だからこそ、売却後は手間がかからないように、事前にクレーム対策を行っておきたいですよね。ここからは、マンション売却でクレームが発生しないための対策を紹介していきます。
マンション売却におけるクレームを未然に防ぐ方法は、次の5つです。
- 信頼できる不動産会社を選ぶ
- 買主と密に話し合いの場を設ける
- 録画や録音をして確認時の記録を残す
- 情報共有に漏れがないか確認する
- 設備確認はすべて稼働させて行う
それぞれの対策について、詳しく解説していきます。
信頼できる不動産会社を選ぶ
マンションの売却後のクレームを未然に防ぐにあたり、最も重要と言えるのが信頼できる不動産会社選びです。一口に不動産会社といっても様々な会社があります。
売主の希望を理解し、最後までしっかりフォローしてくれる会社もたくさんありますが、中には不誠実な会社もあります。不誠実な不動産会社は、売買契約を交わす際の説明責任を果たしてくれなかったり、売却後のフォローをしっかりしてくれなかったりします。このような会社に売却を依頼してしまうと、売却後にクレームが発生しやすくなったり、クレーム発生後に十分なサポートをしてくれなかったりする場合があるので、注意が必要です。
マンション売却は、大きな金額が動く取引です。複数の不動産会社の話を聞いた上で、信頼できる不動産会社を見極めるようにしましょう。どんなときでも親身になってくれる不動産会社が1番です。
買主と密に話し合いの場を設ける
マンション売却でクレームを防ぐのに効果的なのが、買主と密に話し合いの場を設けることです。設備の不具合や騒音、隣人関係など、買主が引き渡し後の生活をイメージできるように、じっくりと話し合いましょう。
特に設備の確認については、売却する際に現地で一箇所ずつ丁寧に確認することをおすすめします。買主と一緒に丁寧に確認を行うだけでも、大幅にクレームのリスクを減らせます。
録画や録音をして確認時の記録を残す
買主と売主間での確認事項はすべてきちんと記録しておきましょう。契約前に確認していたことであることが証明出来れば、クレームを受けたとしても対処が可能です。
買主と一緒に設備の確認をする際には、録音や録画により事前にきちんとチェックしたことを記録に残しましょう。
情報共有に漏れがないか確認する
マンション売却を始める前に、少しでも気になる点やクレームにつながりそうな点があれば、洗い出しておくことをおすすめします。伝えるべきことをまとめておくことで、いざ告知をしなくてはいけなくなった際に、伝え忘れるリスクが低くなります。
ひと目見ればわかることはもちろん、長年暮らしていないとわからないようなことも合わせてまとめておくと良いですよ。
設備確認はすべて稼働させて行う
マンションの売却をする前には、必ず設備の確認をしましょう。設備の確認をするときは、稼働状態でチェックするようにしましょう。エアコンやヒーターなどの季節物は最後に使用したときから調子が悪くなっている可能性もあります。必ず稼働させた状態で設備の確認を行いましょう。
契約不適合責任が問われる可能性もある
マンション売却では、売主はクレームだけでなく、契約不適合責任を問われる可能性にも注意しなければいけません。
契約不適合責任とは
契約不適合責任とは、売買契約の締結後に物件の不具合が発覚した場合に、売主が買主に対して負う責任のことです。
契約不適合が発覚した場合、売主は買主から次のことを請求される可能性があります。
- 故障設備の修理代の支払い(追完請求)
- 物件代金の減額(代金減額請求)
- 損害賠償金の支払い(損害賠償請求)
- 物件の売買契約の解除(契約の解除)
契約不適合責任を問われないための対策
契約不適合責任は、売主にとって負担が重いものです。売主は、契約不適合責任を問われないために、事前に手を打つことはできるのでしょうか。
契約不適合責任を問われることを避けるには、次の4つの対策が有効です。
- 特約や容認事項は詳細に書く
- 免責事項を明記しておく
- 買主と売買契約の読み合わせを行う
- 買取を検討する
それぞれの対策について、簡単に解説します。
特約や容認事項は詳細に書く
売買契約と合わせて作成する特約・容認事項はなるべく詳細に書きましょう。これらをなるべく詳しく書くことで、不備があったとしても買主の方が納得した上で購入していることを証明できます。
買主が納得の上購入していることが証明できれば、クレームを言われても契約不適合責任に問われることはありません。
免責事項を明記しておく
「設備の故障には一切の責任を問わない」と免責事項に明記しておきましょう。
買主と売買契約の読み合わせを行う
契約不適合責任は、マンションの売買契約に不適合があった際に問われる責任です。そのため、売買契約の契約内容がどのような内容なのか、きちんとすり合わせをしておくことをおすすめします。
売主と買主の認識に違いがあると、「契約内容と不適合である」とクレームに繋がってしまうことも…。買主と同じ認識を合わせられるよう、しっかりと契約内容を確認しておきましょう。
買取を検討する
室内に不具合が多い場合は、買取を検討してみることをオススメします。
買取とは、マンションを不動産買取会社に売却する方法で、売主の契約不適合責任も免除されることが一般的です。そのため、状態の悪いマンションでも契約後のトラブルの心配なく売却することができます。
売却後にクレームを受けたときの対応
どんなに対策をしていたとしても、売却後にクレームを受けることはあります。しかし、そんなときに焦ってなんでも対応したり、相手の気持ちを逆撫でしたりするような言動をしてしまうと円満に売却を完了できません。
マンション売却でクレームを受けてしまった場合は、次の2点を心がけてください。
- 冷静さを保つ
- 不動産会社に相談する
冷静さを保つ
まず、マンションを売却してクレームされたとしても冷静に対応しましょう。相手側もこちら側も喧嘩腰になってしまうと、的確な対応ができなくなってしまう恐れがあります。問題解決に時間がかかってしまい、お互いにとって良くありません。
不動産会社に相談する
クレームを受けたら、まずは売却を依頼した不動産会社に相談をしましょう。
不動産会社は幾度もマンションの売却を経験しているため、クレームの対応方法も心得ています。素人だけで解決しようとすると対応しなくて良いクレームにまで応じてしまう可能性があります。不動産会社とどこまで、どのように応じるのか対策を練りましょう。
クレームなしでマンションを売却できるオススメのサービス
マンションの売却には手間と時間がかかる上に、売却後にクレームを受ける可能性もあります。クレームにならないための対策はすでに説明しましたが、しっかりと対策をしていても、クレームになるリスクはあります。築古などで室内状態が悪い場合は、特にクレームが発生しやすいです。
売却後のクレームが心配な場合は、買取を検討してみるのも良いでしょう。特にすむたす売却はオススメです。
すむたす売却は、AIを活用したマンション買取サービスです。契約不適合責任を回避できることはもちろん、家具や家電などが残った状態でも追加費用なしで売却できます。また、すむたすが物件を直接買い取るため、仲介手数料は一切かかりません。
少しでも興味のある方は、一度査定だけでもしてみてはいかがでしょうか。
電話番号や氏名などの個人情報の入力は不要なので、迷惑な営業を受ける心配もなく、「まずはいくらで売れるかだけ知りたい」という方も安心して利用できます。